
【HBCに取材されました】炎天下でも安全に働くために——鋳物工場の熱中症対策とは?
6月25日、弊社〈札幌高級鋳物株式会社〉の工場に、北海道放送(HBC)の取材が入りました。
その様子は、翌26日のHBCニュースで放映され、多くの方にご覧いただきました。
▶ 放送はこちら(YouTube)
1500℃の現場で働く職人たち
ニュース内では、記者が5メートルも離れた場所から「熱風が伝わってくる」と驚きの表情を見せるシーンからスタート。
まさに灼熱の現場。それが、私たちの誇る鋳物工場です。
ここで製造しているのは、発電所や水道施設など、ライフラインに欠かせない部品たち。
高温で溶かした金属を鋳型に流し込む「鋳物」づくりの最前線では、1,500℃に達する鉄と対峙しながら、職人たちが日々ものづくりに励んでいます。
取材では、安全衛生委員長の田中さんが次のようにコメントしてくださいました。
「気温だけでなく、湿度にも気をつけながら対策を徹底しています。」
また、現場で働く作業員からは、こんな力強い言葉が寄せられました。
「汗が乾いて体温が下がるので、空調服は本当に涼しく感じる。暑いけれど、これが自分の仕事ですから。」

なぜ今、熱中症対策が注目されているのか?
2025年6月1日施行の労働安全衛生規則の改正により、以下の内容が職場における熱中症対策として義務化されました。
1. 報告体制の整備と周知の義務化
2. 重篤化防止措置の内容及び実施手順の作成と周知の義務化
▶厚生労働省 職場における熱中症対策の強化について
熱中症対策が義務化されたことをふまえ、高温環境での作業が常態となる職場では、従業員の健康を守るための対策が企業の自主的な取り組みとしてこれまで以上に求められています。
熱中症を防ぐ札幌高級鋳物の“秘密兵器”
弊社では、これまでも自主的に対策を行ってきましたが、今回の義務化を契機に、さらに踏み込んだ対策を全社で導入しています。
代表的な取り組み
- スポーツドリンクの無料サーバー設置
→ 常に水分・塩分を補給できるように整備 - 空調服の支給
→ ファン付き作業服で汗を気化させて体温を下げる工夫 - 軽量で通気性の良いヘルメットの採用
- 冷却用アイシング剤の常備・症状別マニュアルの整備
- LINE WORKS・PHSによる迅速な社内連絡体制
- 夏季の外気温上昇時におけるアイスの支給
これらの対策は、現場作業員だけでなく、事務所勤務者も含めた全社的な取り組みとして実施されています。
最後に
札幌高級鋳物では、これからさらに気温が高くなる夏本番に向け、熱中症対策を強化してまいります。
安全で快適な職場環境をつくることは、良い製品づくりの第一歩。
今後も社員一人ひとりの健康と安全を守る取り組みを継続し、北海道のものづくりを支え続けます。
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