工業高校での実技授業で、溶接や旋盤加工、鋳造などに触れ、ものづくりの楽しさを実感しました。将来はこの楽しさを仕事にしたいと考えていたとき、札幌高級鋳物の求人を見つけて工場見学に参加しました。実際の現場を見て、ここでなら自分のやりたいことができると感じ、この会社に決めました。さらに、当時は寮が完備されていたことも入社を決めた大きな理由のひとつです。

現在は溶解作業を中心に、製造部全体の業務にも幅広く携わっています。製造部の会議では部長が決定した方針に基づき、現場での具体的な対応や調整を行っています。そのほか、材料の調達や在庫管理、設備の更新計画やメンテナンスの管理、製造工程全体の進捗管理なども担当しています。また、来客の対応を行うこともあり、現場と管理業務の両方をバランスよく行うことで、会社全体の円滑な生産活動を支えています。

次工程へスムーズかつ正確に作業をつなげることを大切にしています。溶湯を型に流し込み製品をつくりますが、溶湯の成分が材質規格から外れてしまうと製品にならず、次の工程に進めなくなってしまいます。そのため、溶かす金属や合金元素の配合量、型に湯を入れる温度など、一つひとつの工程を正確に管理することが重要です。品質を守る責任を意識し、常に緊張感を持って業務に取り組んでいます。

札幌高級鋳物では、本州の大手企業との取引も多く、社会を支える製品づくりに関われることに誇りを感じています。さらに、研修制度や資格取得の支援も充実しており、自分自身も日々スキルアップを実感しています。管理者としては、これまで学んできた知識や技術を若手社員に伝え、次の世代を育てていくことも大切な役割だと考えています。社員一人ひとりが成長できる環境が整っているのも、この会社の魅力の一つです。

ものづくりに興味がある方であれば、きっとやりがいを感じられる環境だと思います。最初は覚えることも多いですが、研修や資格取得のサポート体制が整っているので、着実に成長できます。私も皆さん一人ひとりの成長をしっかり支え、安心して仕事に取り組めるようサポートしていきます。ぜひ一緒に札幌高級鋳物の未来をつくっていきましょう。